研究内容RESEACH

薬物速度論モデルは、生化学・生理学的な患者の情報(投与量、血中薬物濃度、年齢、性別および血液検査値等)を定量的に組み込み、薬物の吸収 (Absorption)、分布 (Distribution)、代謝 (Metabolism) および排泄 (Excretion) を予測・説明するものです。臨床薬物動態学研究室は薬物速度論的アプローチを基盤に、実際の「患者」を対象とした研究を実施しています。

主な研究テーマ

  • 生理学的な数理モデルを応用した薬物治療の個別化
    • 1) 感染症薬物治療の個別化
    • 2) 妊婦薬物治療の個別化
    • 3) 早期出生児薬物治療の個別化
    • 4) 小児薬物治療の個別化
    • 5) 免疫抑制剤や抗体医薬品の個別化
    • 6) 腎代替療法(透析)における薬物治療の個別化
  • 人工知能を融合した臨床薬理および臨床薬物動態研究

学部生へ

卒業研究を通じて、添付文書を読めば、どんな薬剤も投与設計ができるような薬剤師の育成を目標としています。薬物濃度測定方法、薬物動態解析方法の技能を習得し、薬力学(効果や副作用)と統合して考察する能力を養います。高速液体クロマトグラフィー、薬物動態/薬力学解析プログラムの知識、技能を身につけます。医薬品開発企業や大学病院などの共同研究機関と連携し患者検体やデータの収集・解析を行い、全国学会発表や卒業論文として成果をまとめます。