研究室紹介LAB

「クリニカルファーマコメトリクスを応用した薬物治療の個別化」を目指して

臨床薬物動態学研究室([前]臨床薬剤学研究室)は、1989年の薬学部新設の際に発足し、2005年3月まで青木正忠教授、その後2023年3月まで松本宜明教授が担当されました。私は2023年4月に本研究室教授を拝命いたしました。私は本学臨床薬剤学研究室を1997年に卒業しました。それから多くの素晴らしい仲間や学生と巡り会い、紆余曲折ありながらも臨床薬物動態学に関する研究成果を挙げることができ、母校にて教育・研究を続けられるチャンスをいただきました。2019年4月、本学薬剤師教育センター教授に着任以降も積極的に生命情報薬学に関する研究を実施してきました。
本研究室では、高い研究水準を維持するだけでなく、次の世代を担う研究者の育成にも注力しています。クリニカルファーマコメトリクスとは、基礎実験で解明されている生理学的な効果・副作用発現メカニズムをコンピューター上で再現し、患者の個別化薬物治療に役立つ数理モデルを構築することです。医学薬学研究のほとんどは事実に基づく現象を解明することですが、クリニカルファーマコメトリクスでは解明した現象から未来を予測することが可能となります。現在は、急速に拡大している数理情報空間に目を向け、患者を対象とする新たな臨床薬理学および臨床薬物動態学研究に日々挑戦しています。

研究室の沿革

教授 青木 正忠 松本 宜明 辻 泰弘
年表 (年度) 1989–2004 (H1–H16) 2005–2022 (H17–R4) 2023– (R5–)
研究室名 臨床薬剤学研究室 臨床薬剤学ユニット
(2006–2010)
臨床薬物動態学研究室
(2011より)
臨床薬物動態学研究室